賃金のデジタル払いを認める指定業者を公表

　厚生労働省は２０２４年８月９日、賃金のデジタル払いを認める最初の資金移動業者を指定しました。

　賃金の支払方法については、原則通貨払い、ただし労働者の同意を得た場合には、銀行その他の金融機関の預金または貯金の口座への振込などが認められてきました。昨今キャッシュレス決済の普及や送金サービスの多様化が進む中で、資金移動業者の口座への資金移動を給与受取に活用するニーズも一定程度みられることも踏まえ、使用者が労働者の同意を得た場合に、破綻時の弁済、適時の換金等の一定要件を満たすものとして、厚生労働大臣の指定を受けた賃金移動業者の口座への資金移動による賃金支払（いわゆる賃金のデジタル払い）が可能となりました。

　２０２４年８月９日現在、賃金のデジタル払いがみとめられる厚生労働大臣の指定を受けた最初の資金移動業者は、PayPay株式会社となっており、受け入れ上限額が２０万円となっています。また、審査中の資金移動業者数は４社あり、今後増えていく可能性があります。